モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームにとって、ムジェロ・サーキットでの週末は難しいものになった。金曜日から2人のライダーはペースとフィーリングをつかむのに苦労し、予選も決勝もベストのパフォーマンスを発揮することができなかった。
フリープラクティスでは、F・クワタラーロとF・モルビデリがトスカーナのコースに最適なセッティングを模索。しかし最初のセッションでは、ファビオがトップから1000分の数秒差で2番手、フランコが7番手という好タイムを記録したものの、第2セッションではこれを再現することができなかった。そのため2人のヤマハ・ライダーは、土曜日の予選でQ1からスタートすることになった。
予選1回目では、クワタラーロとモルビデッリのふたりは残念ながらラップタイムを上げることができず、5列目でスプリント&クラシックレースのスタートを切ることになった。フランキーは14位、エル・ディアボロは15位となった。
スプリントレースでは、クアルタラロが好スタートを切り、順位を上げてトップ10に入った。しかし、雨のために計画が狂ってしまい、ファビオの復帰はさらに難しくなった。しかし最終ラップでバスティアニーニをパスし、10位まで浮上した。モルビデリは好スタートを切ったものの、フロントグループを維持することができず、20番手まで後退した。モルビデッリは好スタートを切ったものの、上位グループを維持することができず、20位まで後退した。
日曜日も2人のライダーは好スタートを切り、第1コーナーで順位を上げた。モルビデリはマルク・マルケスの転倒もあってトップ10に入り、バスティアーニの前に出ようとしたが失敗し、11番手まで後退した。結局、21号車のライダーはそのポジションで安定し、A.マルケスのクラッシュのおかげでトップ10入りを果たした。ファビオは順位を上げようとしたが、モルビデリとバスティアニーニのコンビに追いつくと、それ以上は伸びず、いくつかのクラッシュの恩恵を受けて11位でゴールした。
ヤマハ・チームは、今週末のザクセンリンクに向け、YZR-M1にとってより良いコースでのレースとなるよう、様々な障害に見舞われた。