イワタのバイクを搭載したチームが、前回の虹の勝利から14年という長い時を経て、二輪車の世界耐久選手権で勝利を収めた。
YARTがEWCタイトルを獲得したのは、前戦フランスGPのポール・リカール。二輪耐久レースの象徴ともいえるボルドールでは4位に終わったが、王座奪取には十分な結果だった。
今シーズン、ニッコロ・カネパ、マービン・フリッツ、カレル・ハニカが乗るヤマハR1は、開幕戦のル・マン24時間レースで表彰台を獲得。フランスでの2位に続き、ベルギーのスパ・フランコルシャンでも優勝を飾った。
しかし、日本の鈴鹿では14位にとどまった。ヤマハ・オーストリア・レーシング・チームは、この3戦で積み重ねたポイントにより、最終戦のル・カステレでタイトルを獲得する好位置につけた。事実、4位でフィニッシュした#7クルーは、チャンピオンシップを獲得し、世界耐久チャンピオンの称号を手に入れた。
チーム全体と、パートナーとしてプロジェクトをサポートしたBMCエアフィルターにとって歴史的な快挙である。このタイトルは、2009年にヤマハ・オーストリア・レーシング・チームとともに獲得したもので、エミリア出身の同社にとっては、耐久世界選手権で2度目のタイトルとなる。